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最新記事【2008年01月07日】

ギリシャには、ヨーロッパ経由で行く方法やカタールなどを経由して行く方法など、いろいろあります。
日常を忘れるために、ちょっぴり羽目をはずしてしまうこともありがちです。
しかし、思わぬ事故を防ぐためにも異国を旅行するための最低限の基本情報はしっかりと押さえておきましょう。

ギリシャの基本情報

●時差
日本との時差はマイナス7時間です。ギリシャのお昼12時は、日本の夜7時となります。しかし3月末から10月末まではサマータイムになりますので、日本よりも6時間マイナスになります。

●気候
ギリシャは地中海性気候に属します。夏(5月~9月)は高温です。しかし湿度が低いことからすごしやすく、カラッした感じです。夏の間は、めったに雨は降りません。じめじめした日本の汗ぐっしょりの夏よりも数段快適ですが、乾燥のために唇などが荒れやすいかもしれません。日差しが強いためサングラスと日焼け止めは必須です。
冬は、温度的には東京よりも少し高い程度で、決して灼熱の夏のイメージで行ってはいけません。デルフィやメテオラなど中北部はかなりの寒さとなります。雪も降ります。また、雨が多いことから雨具の用意も忘れずに。昼夜の寒暖の差から体調を崩しやすいので、重ね着ができるといいでしょう。

●通貨
通貨単位はユーロです。ギリシャ語ではEYPΩ(エプロ)で表記されます。1ユーロ=100セント(ギリシャではレプタ)です。

●両替
両替は空港、銀行、両替所、またホテルでも可能です。日本円から直接両替が可能です。一般のお店で円は使用できません。トラベラーチェックもなかなか使えるところが多くないのでユーロの現金が必要です。20ユーロ札以下が多いと便利でしょう。クレジットカードを利用する場合は、パスポートの提示が必要です。

外国を旅するときには、ちょっとしたあいさつや受け答えをその国の言葉で言えるようにして行くと、旅が一段と楽しく、またその国が身近に感じられるようになります。ギリシャの簡単なあいさつをちょっと紹介しましょう。ギリシャに行く人、周りにギリシャから来た人がいる人は、ぜひ、使ってみてください。


● 「はい」 ・・・ネ/マリスタ
● 「いいえ」 ・・・オヒ
● 「どうも/お願いします」 ・・・パラカオ
● 「ありがとう」 ・・・エフハリスト
● 「どういたしまして」 ・・・オリステ
● 「すみません/ごめんなさい」 ・・・シグノミ
● 「おはよう/こんにちは」 ・・・カリメラ
● 「こんばんは」 ・・・カリスペラ
● 「おやすみなさい」 ・・・カリニヒタ
● 「さよなら」 ・・・アディオ
● 「こんにちは/さようなら」 ・・・ヤ
● 「お勘定をおねがいさします」 ・・・トロガリャスモ パラカオ

朝、ホテルで、または通りで、すれ違う人に「カリメラ」と呼びかけてみてはどうでしょう?きっと「カリメラ」という声が返ってきますよ。
ショッピングをするときには、「トロガリャスモ パラカモ」と言ってみては?ひょっとしたら、ちょっぴり値引きをしてくれるかもしれません。
席を譲ってもらったら、忘れずに「エフハリスト!」

ギリシャ人は人をもてなすのが大好きです。観光客にもとても親切!
こちらがフレンドリーに出れば、むこうもきっと心を開いて応じてくれるはずです!

「アルファ」「ベータ」・・・というと、なんだか高校時代の数学の授業を思い出してしまい・・・思わず苦笑いしてしまう人もいるのでは?
このアルファ、ベータ・・・というのは、ギリシャ文字です。

ギリシャ文字は、古代ギリシャ人がギリシャ語を表記するために、フェニキア文字(紀元前14世紀)を元に作った文字です。紀元前9世紀のことです。その後、紀元前7世紀に、ラテン文字はこのギリシャ文字をもとにして生まれたのです。現在も、現代ギリシャ語を表記するのに用いられます。

「アルファベット」という言葉は、ギリシャ文字の体系の伝統的な配列の1番目・・・「アルファ」と、2番目の文字・・・「ベータ」がその語源となっています。

ギリシャ文字は、数を表す際にも使われます。「イオニア式」と呼ばれる記数法(数を記す方法)は、通常のギリシャ文字を用いてあらわしました。つまり、アラビア語圏のアラビア文字のような別個の文字を用いなかったのです。
例えば、1は α、10 は ι で表し、11は ια である。

大文字と小文字、文字の名称(慣用)、および相当するラテン文字は以下のとおりです。

Α α(アルファ)  Β β(ベータ)  Γ・γ(ガンマ)  Δ δ(デルタ)
Ε ε(イプシオン)  Ζ ζ(データ)  Η η (イータ)  Θ θ(シータ
Ι ι(イオタ)  Κ κ(カッパ)  Λ λ(ラムダ)  Μ μ(ミュー)  Ν ν(ニュー)
Ξ ξ(クシー・グザイ・クサイ)  Ο ο(オミクロン)  Π π(バオ)  Ρ ρ(ロー)
Σ σ(シグマ)  ?(シグマ)  Τ τ(タウ)  Υ υ(ウプシロン)  Φ φ(ファイ)
Χ χ(カイ)  Ψ ψ(プサイ)  Ω ω(オメガ)

旅行中には自宅で留守を守ってくれている家族や友人にはがきの一枚でも出すと、ご家族もきっと安心してくれますよね。
ギリシャから日本への航空便ははがきと封書(20グラム)とも、0.65ユーロです。郵便ポストは、黄色です。

また、電話をかけるときには、公衆電話ではほとんどがカード専用タイプです。
カードは4ユーロからで、キオスクで購入できます。どの電話からも国際電話をかけることができます。
日本への電話のかける場合は、公衆電話からだと0081+市外局番の0をとった番号です。
東京なら、0181+3+(ご自宅の番号)となります。ホテルからかける場合は、まず外線番号をまわして、発信音が聞こえたら0081以下を続けます。
外線番号はホテルによって違うことからホテルで確認しましょう。
ギリシャ国内にかけるには同じ市内でも市外局番からダイヤルする必要があります。

旅行者に必要な情報としてもうひとつ、免税の知識も備えておきましょう。
グローバル リファンド加盟店では120ユーロを購入した際にはEU諸国外からの旅行者に対して免税申告書を発行してくれます。
免税申告書が必要な場合には必ず支払いの前に申し出る必要があります。
出国時に空港の税関にて免税申告書、買った商品、パスポートを呈示しスタンプを受けます。
払い戻しは空港内にあるCASH REFUND COUNTER で受けます。ギリシャから他のEU諸国へ向かう場合は、免税手続きはギリシャの税関ではなく、日本への帰国前の最後のEU諸国の税関で行います。

ギリシャには、ユネスコの世界遺産に登録されている遺跡が、全部で16あります。
この数は、他の国々と比較しても群を抜いています。
ギリシャを訪れる方々のなかには、その歴史ある世界遺産を訪れることを目的としている方々が多いのではないでしょうか?ギリシャの壮大な歴史を肌で感じるために、その1つの手がかりとして世界遺産をひとつ、ひとつ訪れるのはきっと有意義な旅となるでしょう。

ユネスコに登録されているギリシャの世界遺産は、全部で17。
そのうち、文化遺産は15件、自然遺産は0件、複合遺産は2件です

★文化遺産
バッセのアポロ・エピクリウス神殿 - (1986年)
デルフィの考古遺跡 - (1987年)
アテネのアクロポリス(パルテノン神殿) - (1987年)
テッサロニキの初期キリスト教とビザンティン様式の建造物群 - (1988年)
エピダウロスの考古遺跡 - (1988年)
ロードスの中世都市 - (1988年)
ミストラス(ミストラ) - (1989年)
オリンピアの考古遺跡 - (1989年)
デロス島 - (1990年)
ダフニ修道院、オシオス・ルカス修道院、ヒオス島のネア・モニ修道院 - (1990年)
サモス島のピタゴリオンとヘライオン - (1992年)
ヴェルギナの考古遺跡 - (1996年)
ミケーネとティリンスの考古遺跡群 - (1999年)
神学者聖ヨハネ修道院と黙示録の洞窟を含むパトモス島の歴史地区 (ホーラ) - (1999年)
ケルキラ歴史地区(コルフ歴史地区)-(2007年)

★自然遺産
なし

★複合遺産
アトス山 - (1988年)
メテオラ - (1988年)

自然遺産がないのがちょっと寂しいですね。
でも、実際、訪れてみるとその紺碧のエーゲ海や、まるで綺羅星のように浮かぶ島々は本当に感動します。
夏の燦燦と注ぐ太陽のもとで訪れるのもよし、冬のぴりりとした木枯らしのなかの静かな波もまた一見の価値があります。
是非、年間を通して・・・できれば、一生のうちに何度も?訪れてみたいですね! 冬の地中海は海の幸も美味しいですよ!!


ギリシャでも日本同様、タクシーを停めるときには手を挙げて合図します。
しかしこのとき注意しないといけないことがあります。
それは手のひらをひらいたまま、特に開いた手のひらを運転手さんのほうへ向けて合図してはいけない、ということです。
つまり、日本式の合図の仕方はご法度ということです。

ギリシャで手のひらを開いて相手に向けることは、相手を侮辱する意味のジェスチャーなのです。
手を挙げるときには人差し指だけを出し、指差すように合図をするのが正解です。
これはむしろ日本では、失礼にあたりそうですよね。

また、停留所でバスを待っていても、日本のようにバスが停まってくれるとは限りません。
待っている人がいるからといって、停まるとは限らないのです。
特に何本かの路線バスが停留所を共有している場合など、合図をしない限りまず、停まってもらえません。

また街を流すタクシーを見ていると、お客が乗っているタクシーに手を挙げて乗り込む人がいます。
これがギリシャ流相乗りです。
政府は禁止しているということですが、健在のようです。
つまり、ギリシャではたとえ先にお客さんが乗っていても、合図をすればタクシーは停まるということです。そしてタクシーが停まったら、すかさず行き先を告げます。
すでに乗っている人と方向が同じなら相乗りさせてくれるのです。
料金はどうなるのだろう?とちょっぴり不安になりますが、メーターは運転手さんの頭のなか・・・という感じでしょうか。でも、庶民の足であるタクシーは、それほど法外な値段を吹っかけるということはないようです・・・たぶんですが・・・。
相乗りした人よりも早く降りるときには、お礼の言葉を忘れずに!

ギリシャの都市に限らず、小さな町や村を散策していると、よく目にするのがギリシャ正教の聖職者の姿です。
教会周辺だけでなく、市場やカフェニオンでもその姿を見かけます。

頭から足まで黒い衣服をまとっていることから意外に目につくのです。
頭には、コックさんがかぶっているような形の黒い帽子をかぶっています。
黒い衣服は着物に似た長いもので「ラーソ」といいます。

正教・・・オーソドックス・・・という教会名が物語るように、同じキリスト教旧経のローマン・カトリックが新しい教理を加えて、柔軟に現代社会に対応していったのに対し、ギリシャ正教は初期キリスト教からの教理と伝統を忠実に路襲します。
そのため現代社会にありながらも、現代の流れのすべてには妥協しない神の世界を正統に守ろうとします。
異教徒には理解しがたいものがある反面、その厳かな空気には一種の畏れさえ感じられます。

ギリシャ正教の修道院を訪れる場合は、たとえ観光客であれ、短パンや短いスカートは禁止です。
ろうそくの火が灯り、多くのイコンやフレスコ画で飾られた教会堂に入ると、そこはまさに中世に逆戻りしたかのような錯覚を覚えます。
教会の建築様式も西欧のゴシック様式とは異なり、円形ドーム型です。敬虔な温かさを感じさせます。オルガンを用いず、肉声だけで歌われるビザンテッィン聖歌や香を焚いて行われる礼拝は、どことなく東洋的な雰囲気をかもし出し、懐かしさすら覚えます。

旅に出て楽しい思い出をちょっとしたお土産に託して親しい人たちと分かち合いたい、そう思いますよね?でも、海外旅行の場合、飛行機に持ち込める重量には限度があります。何か、ちょっとした・・・それでいて当地の香りを芳醇に伝えられる品を選びたいものです。

ギリシャのお土産としてお勧めは?
ギリシャのドライフルーツはどうでしょう?プルーン、アプリコット、イチジクなど、ギリシャの灼熱の太陽の香りを存分に吸収した味は濃厚です。さほど荷物にならずおいしい思い出を届けることができるでしょう。

そのほか、バージンオイルもお勧めです。
古代ギリシャでは、オリーブオイルは神の万能薬とされていました。
ギリシャではそのオリーブオイルにバルサミコ酢を加えたドレッシングが人気です。
なかでもイオニアのエキストラバージンオイルは、酸度が低く、通常のエキストラバージンよりワンランク上です。フルーティでまろやかな風味はサラダやパスタに幅広く重宝します。

また、ワインもお勧め。
しかし・・・重いのでそこのところを覚悟すればの話ですが・・・。
一押しは、カトウリ白ワインでギリシャ特有のぶどう品種、シャトルドネとロディティスを用いています。
個性豊かな味わいで、すっきりときれのある辛口白ワインです。
一方、赤がいいという人にお勧めは、イミグリィコスです。
数種類のギリシャの武道、マグロダフネ、アギオルギティコ、フィレリを用いた魅惑的なアロマと豊かな味あいが特徴です。
滑らかな、のどごしを楽しめるでしょう。重くもなく、軽くもなく、人気です。

さらに天然の蜂蜜も人気です。野生のタイムから採取した芳醇な蜂蜜はコンパクトな小瓶でも売られており、ちょっとしたお土産に最適です。

最新記事【2008年01月08日】

ギリシャ本土のほぼ中央には、2000m級の山々が連なっていて、ピンドス山脈といいます。
そこから、古代においてはペーネイオスと呼ばれた、ピニオス川が流れます。
そしてテッサリア平原に達したところに、突然現れる奇岩群、それがメテオラで、ユネスコの複合遺産に登録されています。

平原を背景に「岩の塔」がそびえ立つその光景は、見るものを圧倒します。
低いものでも20から30m、高いものになると400mもあります。
しかもこれらの頂上には、幾つもの修道院が建っているのです。
今世紀初頭まで階段どころか、ハシゴさえもなかったこの岩山にどうして?と首をかしげたくなります。
シーズン中には1日におよそ2000人もの観光客が訪れます。
しかしここは、現在でも敬虔な修道士や尼僧たちが昔と変わらぬ共同生活を営む聖なる地なのです。

メテオラとは、「空中につりあげられた」という意味です。
ギリシャ語で「空中」を意味する「メテオロス」という言葉に由来しています。
現在メテオラには5つの修道院がその活動を続けていますが、最盛期の15世紀から16世紀にかけてはその数は24にも達したといわれます。
歴代の国王の保護を受け、ギリシャ正教の聖地として発展してきたのです。
しかしその後、修道士の数の減少から今の5つのなったのです。


現在も活動中の修道院:
●メガロ・メテイロン修道院(メタモルフォシス修道院)
●ヴァルラーム修道院
●アギア・トリアダ修道院
●アギオス・ステファノス修道院
●ルサノス修道院
●アギオス・ニコラオス修道院

ギリシャの複合遺産 メテオラへ観光の拠点となるのは、人口1万2000人ほどの町、カランバカです。
世界遺産を訪れるときには、それを守り、受け継いできた町、村、そして地元の人びとの暮らしも是非、目にし、できることなら自分の足でゆっくりと歩いてみたいものです。
カランバカは、こぢんまりとした小さな町です。

これといった見どころはないかもしれませんが、村のメインストリートであるトリカロン通りとブラハバ通りでは、毎週金曜日に朝市が開かれ、野菜や果物、衣類などが道路いっぱいに並びます。
素敵なレースのテーブルクロスなど、思わぬ掘り出しものに出会うことも! このトリカロン通りとブラハバ通りが交差するところからメテオラ行きのバスが出るバス停があるのです。

また、敬虔な修道士たちが共同生活を営むメテオラを支える町だけあって、町にもすばらしい教会があります。
11世紀のビザンティン教会です。岩山の麓にあります。村ではいちばん古いものです。
教会内部の壁画はほとんど消えてしまっていますが、そこがまたしみじみとした情緒をかもし出しています。
祈りを告げる鐘の音が村に響き渡る頃、お供え物を手にした女性たちが次々と教会に集まってきます。
教会の奥にある納骨堂にお供えするためでしょう。
お供え物は、コリバ。

干しぶどうや胡桃の入った、シナモンの香りがするお菓子です。
その他、クッキーなども添えられます。
トリカロン通りにあるセントラル広場では、夏なら夜の9時ごろまで人びとが集い、おしゃべりに興じています。
トリカロン通りには、書店やパン屋さんがあります。
少し横道に入れば、バーも数軒並んでいます。
カフェニオン(カフェ)のテラス席でお茶を楽しみのもよし、タベルナ(レストラン)でギリシャ料理に舌鼓を打つもよし! 

カランバカには、アテネから国鉄の直行列車が出ています。
アテネのラリッサ駅からです。
ただし、所要時間が5時間かかります。
ただし、ギリシャでは長距離バス(KTEK)が発達しているのでバスがお勧めです。
メテオラを訪れたら、是非、カランパカで一泊してゆっくりとその村の人たちの日常に触れてみてください。
朝陽、夕陽に映える岩山はまた格別ですよ!

デルフィは、アテネから北西へ約170km行った町であり、アポロンの神託が行われた聖域です。
神託とは、神の「お告げ」です。
この神託をもとに個人も、そして国家までもが、国の大事を決定していたのです。
古代ギリシャ宗教の中心地として栄えたこの地は、今も確かに聖域としての神々しさをかもし出しています。
パルナッソス連山の懐に抱かれ、眼下にはオリーブ畑が広がります。
そして遠くにはコリンティアコス湾を望みます。

このデルフィは、「世界のヘソ(中心)」(オンファロス)と呼ばれてきました。
古代、ギリシャ人は、地球を平らな円盤状のものであると信じていました。
そして自分たちの住む国はその中央であり、その中心はデルフィにあると考えたのです。
この「世界のヘソ」、オンファロスは、寺社の鐘型をした大理石で、デルフィの中心神殿であるアポロン神殿に安置されていたのです。
現在、デルフィイを訪れた方は、デルフィ博物館の二階入り口のその姿を見ることができます。

デルフィへは、アテネのリオンシオン・バスターミナルからバスが出ています。
所要時間は3時間ほどです。
鉄道を使っていくことも可能ですが、乗り換えがあるのでクテルのバスか、あるいは観光バスのほうが便利でしょう。
また、そのほか、メテオラの修道院(ここも世界遺産です)で知られるカランバカからはトリカラ経由でデルフィへ入るバス経路もあります。
所要時間は5時間ほどです。

アテネから日帰りでも観光できるでしょうが、時間をとって、世界遺産を支えるこの小さな町を是非、ゆっくり散策してほしいです。

ギリシャのエギナ島は、サロニコス諸島のなかでも最も人口が多く、活気に溢れた島です。
アテネのあるアッティカ半島のピレウス港からは約30kmほどで、アテネからは、サラミス島についで近い島です。
古代遺跡アフェア神殿がある島としても有名です。

かつてエギナ島は、独立のポリス(都市国家)として栄えていました。
その勢力は、アテネとライバルだったほどで、一時、独立戦争の最中にギリシャの首都だったこともあります。

島の港、エギナ・タウンは、島の西岸にあり、この島の特産はなんといってもピスタチオです。
港にはピスタチオを売る屋台やお土産屋さんが軒を連ねます。
また、桟橋のほうには、カイークと呼ばれる小舟がいくつも浮かんでいます。
野菜や魚を売りにきているのです。
この島によったら、是非、島の特産ピスタチオ、アーモンド、ブドウ、オリーブの実などを購入するといいですね。

船を下りると港沿いにカザンツァキ通りを歩いてみましょう。
このあたりの裏路地には、パステル調の美しい家並みが続いています。
お手ごろなシーフードのタベルナもあります。
魚市場を散策するのも良いですし、おいしいタコの塩焼きも食べることができます。
炭火焼で、塩味がきいたタコにきゅっとレモンを絞っていただきます。
ギリシャのお酒、ウゾのつまみには最高ですよ。
お勧めは、地元のおじいちゃんたちがのんびりとくつろいでいる魚市場の周辺のタベルナです。

エギナ・タウンから北東へ12kmほど行くと、美しい姿のアフェア神殿があります。
海岸の少し手前のバス停からアフェア神殿行きのバスが出ています。

アフィア神殿は、紀元前6世紀末から紀元前5世紀にかけて建てられました。
アルカイック時代後期の神殿のなかでも最も優れた建築のひとつといわれています。
もともと32本あった石柱のうち現在残っているのは、24本です。
これらの美しい石柱は、ドリア式で、エギナの石灰岩で作られています。
大部分が1枚岩というから驚きです。
これはアルカイック時代の特徴でもあります。

時間のある人は、神殿から坂道を下ってみてください。
エギナ島きってのリゾート地、アギア・マリーナがあります。

ギリシャのサロニコス湾に浮かぶ、東西20km、南北5kmの細長い島、イドラ島は、アテネのあるアッテッィカ半島の港、ミレウス港から南に約70km離れたところにあります。
人口は約2万8000人で、同じサロニコス湾にあるポロス島よりもかなり大きく、繁栄しています。
しかし緑は少なく。
どことなく白っぽい、岩石の島といった感じを受けます。
しかし海水の透明度は、ピカ一で、しかも人があまり訪れないような入り江がたくさんあります。
ビーチでゆっくりと過ごしたい人向きの島といえるでしょう。

イドラ島に入って気づくことは、大邸宅が並ぶ光景でしょう。
これは18世紀から19世紀にイドラの商人たちが海上貿易で巨額の富を稼いだ名残です。
彼らは1821年からのギリシャ独立戦争では、自前の船を武装し、海戦で活躍しました。
現在でも、イドラ島は英雄的な島として人気が高いのです。
このような歴史と芸術性を誇る大邸宅の見物をしてみるのもいいかもしれませんね。

イドラ島への船が着くイドラ・タウンは、この島の中心です。
大邸宅やカラフルな家々が丘陵地の斜面に広がっています。
路地は入り組み、急な階段が多いことからちょっと歩きつらいかもしれません。
この島では自動車やバイクの乗り入れは一切、禁止です。
そのため芸術を求めるアーティストたちに人気で、「芸術家の島」と呼ばれているくらい、芸術家(自称?)の卵が集まってきて自分の作品を展示、販売しています。
銀や銅の細工のアクセサリーや七宝焼きなどは良いお土産になるかもしれません。

港付近は、カフェやタベルナなどで賑わっています。
イドラ島では、少しリッチにホテルのタベルナで食事をとってもいいでしょうが(ただし、冬はホテルは休業のところが多いです)、安くても美味しいタベルナが結構、あります! 路地には手軽にスブラキ(串刺しの料理)を食べることができる店があります。

港から北方向へ歩いていくと、海のほうへ下る道があります。
さらにもっと下ると、平たい大きな一枚岩に出ます。
ここが最初の岩場のビーチとなります。
夏には、ここからジャンプする人がたくさんいます。
海の色は紺碧です。
岩の岸壁には海へ下りるための鉄はしごがついています。
冬でもちょっとだけ・・・水に触ってみると良いかもしれませんね。

ギリシャを訪れた人たちは、その数々の遺跡だけではなく、ギリシャを取り囲むエーゲ海、イオニア海の紺碧の海に魅了されることでしょう。
遺跡めぐりと並んで、クルーズはギリシャ旅行のお勧めの旅のスタイルのひとつです。

限られた日程のなかで典型的なクルーズライフを楽しめる、と気なのが、サロニコス湾のエギナ、ポロス、イドラの3島をめぐる1日ミニクルーズです。
アテナの近郊の港から早朝に出発します。
サロニコス湾では季節に関係なく、1年中、いくつかの船会社が毎日クルーズを運航しています。
ポロス島は小さな景勝地です。
イドラ島はボートとロバのみが交通機関という情緒溢れる島、さらにエギナ島は、古代遺跡、アフェア神殿が残る島です。
美しい自然、神話や伝説の舞台となった島じまをエーゲ海の美しさと共にじっくり堪能してください。

その他、クレタ島からサントリーニ島へのクルーズやアトス山をめぐる1日クルーズもありますが、こちらは5月から10月まで、週に3便あるいは毎日1便ですので、事前にスケジュールを調整する必要があります。

また、日程に余裕がある場合は、ミコノス島やロドス島、クレタ島などを組み合わせた3~4日のクルーズもいいでしょう。
3月から11月まで運航しています。

3日間クルーズは、たいてい金曜日出発、月曜日の朝に寄港します。
また4日間クルーズは、月曜出発、金曜朝寄港というコースが多いでしょう。

その他にも、ギリシャとトルコ、イタリア、エジプトなどを組み合わせた7日間クルーズなどがあります。
こちらも3月中旬から11月中旬まで運航しています。

ギリシャの首都アテネから西方に約85km行くと、コリントス運河に出ます。
アテネのある本土からペロソネス半島に陸路から入るには、コリントス運河を越えなければなりません。
コリントス運河は、長さ6343m、幅23mです。
エーゲ海とコリンティアコス湾を結び、水位が一定に保たれている運河です。
コリント地峡の丘を一直線に縦断しています。

運河を渡った向こう、ペロソネス半島へとその美しい海外線から足を踏み入れると、ブドウやすもも、レモン、オレンジの甘い香りがそれまでの潮風の匂いに変わるようにただよってきます。

この運河建設の考えは、すでに紀元前7世紀からあったといいます。
実際、その計画の実現を企てたのはローマ皇帝ネロといわれています。
そして19世紀末にようやく運河は開通したのです。

ペロソネソス半島の入り口は、コリントスに代表されるコリンティア県です。
このあたりのエリアも世界遺産などが数多く、観光スポットのひとつとなっています。

コリントスは、古代ギリシャで繁栄した商業都市です。
海路を活用した貿易で発展を遂げ、強力な軍事力ももっていました。
古代コリントスの遺跡に入ると、まず「ペイレーネの泉」が目に入ります。
貯水場として用いられていたものです。
その他、1世紀のローマ時代のアゴラ(市場)や、神殿、祭壇などの遺跡が並んでいます。
アゴラの北側にはアポロン神殿が紀元前6世紀の中ごろの姿をそのまま残しています。
当時38本あった石柱のうち7本が現存しています。
また、野外劇場や音楽堂(オデイオン)の遺跡もみることができます。

ギリシャのオリンピアは、4年に一度開催されるスポーツの祭典オリンピックの発祥の地です。
現在でも、オリンピックの聖火は、ここの古代オリンピア遺跡のヘラ神殿で点火されます。
しかし、ここオリンピアは、遺跡を除くと何もないといって良いほど、静かな町です。
人口1000人に満たない、小さな田舎町なのです。

オリンピアの名前の由来は、聖なる山オリンポスからきているといいます。
この地は、古くから「聖なる森アルティスの礼拝地」として知られてきました。
その後、ゼウスの父クロノスの神域が現在のクロノスの丘のあたりに建てられましたが、ゼウスが父に代わってオリンポスの山の神となると、ゼウスの聖なる巡礼地として繁栄したのです。

主な見どころは、オリンポス遺跡です。
町から遺跡へは、緑が生い茂る山道を歩いていくとよいでしょう。
なかでも見落とせないのは、ヘラ神殿です。
聖域のなかでも最古といわれるドーリス式の神殿です。
ドーリス式とイオニア式というとき、ドーリス式は、柱がどっしりとして太く筋が少ないのが特徴です。
一方イオニア式は細い柱で、溝の数が多く、柱墓をもつのが特徴です。

ヘラ神殿はゼウスの妃ヘラを祀ります。
紀元前7世紀のものです。
ここから発掘されたのが、プラクシテス作「赤子のディオニソスをあやすヘルメス像」です。
この像は、現在、オリンピア博物館に収められています。
ゼウスの使者ヘルメスが、嫉妬に狂ったゼウスの正妻ヘラからディオスを守るために、ニンフ(妖精)たちに届けようとする姿を描いたものです。
ギリシャ神話を念頭に入れて遺跡を見学するとまた一味違った楽しみが味合えます。

ギリシャのアテネに何泊かする機会があれば、ぜひ、お勧めはアテネのナイトライフ!
ギリシャの生活は途中でシエスタをとることから、夕食も遅く、レストランは21:00を過ぎることから本来の活気をとりもどすという感じです。
旅行者が夜出歩くことは事故につながることも多いので要注意ですが、ホテルからの往復をタクシーでいくなど、それなりの対策をとって楽しい思い出をつくれるといいですね。

お酒好きな人なら、アクロポリスにほど近いプラカ地区の「ブレトスBretos」がいいでしょう。
プラカで100年以上続いている酒屋さんです。
夜、店に入るとずらりと並んだリキュールのビンがブルーのライトで輝き、迎えてくれます。
店内の右側には酒樽が積まれ、その樽で造っているウゾやリキュールを飲むことができます。
味は保障つき! 何より、樽から直接注いでくれている雰囲気がいいですよね。アテネによったら是非、立ち寄ってください。お勧めは、柑橘系のブレストブランデー。
何を頼んでも料金は一律1.50ユーロ。
ラインビネガーやオリーブオイルをお土産に買うこともできます。

また、お酒はちょっと・・・という人でも踊りを楽しんでみるのはいいかも?
ブラストと同じプラカ地区の「ネオス・レガスNeos Regas」はいかが?民族舞踊を楽しめるレストランです。
古いヨーロッパの小劇場といった雰囲気です。各国の旅行者が集まり、ノリも最高です。ブズキ音楽や軽快な音楽にのったベリーダンスなど、さまざまな踊りが披露されます。
民族衣装も見ごたえあります。
また、その日の客層に合わせて各国の歌を歌って迎えてくれます。
ディナーショーは、40ユーロからです。ショーは22:00~からです。

最新記事【2008年01月09日】

ギリシャ料理は、豪華な味付けというよりも地中海でとれた新鮮な魚介と、さんさんと降り注ぐ太陽の恵みである野菜や果物の素材の味を大切にする・・・決して妥協を許さない素朴で、正直な? 料理といえるかもしれません。
素材の持ち味を生かす、と言う意味では日本料理と共通するものがあります。

地中海料理の一種とはいえ、近代にオスマン帝国の支配領となった歴史の影響か、イタリアや南フランスよりも、どちらかというとトルコ料理と共通する点が多いようです。
その最たる点は、やはりオリーブ・オイルにあります。

ギリシャの国民一人当たりのオリーブ・オイル消費量は、約20クォート・・・1クォート=訳946mlですから、18920mlということになります。
これは世界一です。
こう聞くと、さぞかし脂っこいのでは?と思うかもしれません。
しかし、そのあぶらっこさとバランスととるためでしょうか? 
トマトの酸味の活かし方が抜群なのです。

オリーブ・オイルの芳醇な香りとトマトの酸味が、地中海の新鮮なイカやたこと絡み合い、すっきりとした爽やかさが口いっぱいに広がります・・・ワインがますます美味しくなりますよ!

また、ギリシャでは、オリーブ・オイルだけでなく、オリーブの実が料理のさまざまなところで登場します。
日本で言うと、梅干のような存在といったらいいでしょうか?ギリシャの市場、アゴラ、では、人びとがオリーブの実のピクルスをキロ単位で購入していきます。

ギリシャの伝統的な料理を出す料理店を「タベルナ」といい、レストランというよりも気軽な「食堂」といったらいいでしょうか。
人びとの生活に密着し、夏には夜、9時、10時まで、人びとが楽しそうにタベルナでおしゃべりに興じている姿をみることができます。
テーブルを覗いてみると・・・サラダにオリーブの実のピクルス、それにパンとイカのから揚げ・・・そしてもちろんワイン!美味しそうに並んでいます。

小さな町や村のタベルナや、アパートの中庭やバルコニーでは、椅子やテーブルと持ち出して夜が更けるまで食事を楽しむ! これがギリシャ流食事の楽しみ方です。

ギリシャの代表的な料理はいずれも新鮮な魚介とたっぷりのオリーブ・オイル、そしてトマトの爽やかな酸味が利いた料理です。

●スブラキ
肉の串焼きといった感じで、見た感じは、焼き鳥に似ています。
スブラキは、魚と肉の両方があります。
どちらも鉄串に刺してグリルします。
白身の魚や牛、豚、それにマトンを用います。
ギリシャでは、ギリシャ正教会の戒律で長い間肉食が禁じられてきた影響でしょうか、かつてはあまりお肉料理が盛んではありませんでした。
塩と胡椒のみのシンプルな味付けのスブラキは香ばしく・・・特にギリシャのマトンは、臭みがほとんどありませんので、羊は・・・と、ちょっぴり抵抗がある方も是非、TRYしてください。


最近のタベルナ(ギリシャの気さく食堂、レストラン)では、ガスで焼くことが多いようですが、やはり昔ながらの炭火焼のパリッとした食感は最高です! ギリシャでは、鉄道の売店や車内販売でもスブラキは一般的で、手軽なファーストフードとして親しまれています。
タベルナでは、スブラキにフライドポテト、レモン、ちょっとした生野菜が添えられて出されます。

●ギロ
肉の塊をそのまま炭火であぶったものです。
それを端から薄く削ぎ切りにしていただきます。
ピタといって、クレープの皮のようなものにギロを包んでブランチやランチにいただきます。
「ギロ・ピタ」と呼ばれています。


アテネの町を散策しながら、片手に「ギロ・ピタ」!
旅のお供にぴったりの味です!

伝統的なギリシャ料理のひとつに、「ムサカ」と呼ばれる料理があります。
中近東の国々で広く親しまれている料理です。
各国それぞれのレシピがありますが、ギリシャのムサカは、ナスとひき肉、油で揚げたジャガイモを交互に積み重ね、ベシャメルソースをかけてオーブンで焼いたものです。
アラブ料理に由来し、ベシャメルソースをかけるようになったのは20世紀初めからといわれます。

ベシャメルソースとは、牛乳で作った白いソースです。
グラタンやクリームコロッケ、ドリアなどに広く用いられるものです。
フランス料理の基本的なソースのひとつで、バターと小麦粉を焦げないように丁寧に炒めたルーに、牛乳を加えて徐々に伸ばしていったものをこして仕上げます。
用いられる料理に応じて、小麦粉と牛乳の比率を変え、固さを調節します。
ベシャメルソール仕立てのムサカはフランス料理の影響によるものなのでしょうか?

一方、ムサカの一バージョンとして、揚げたジャガイモの代わりに、マカロニとナス、それにミートソースを重ね焼したバージョンもお馴染みです。
こちらは一見、ラザニアのような感じといったらいいでしょうか。
かなりのボリュームがあるため、メインディッシュとして人気があります。

どこのタベルナでも、気軽に注文できます。
そっとお隣のテーブルを見ながら、いろいろなムサカを味わってみてはどうでしょう? タベルナは何軒も並んでいることが多いです。
どこにしようかな?と迷うこともありますが、ちょっと中を覗いてみて、キッチンの素材が新鮮なところがgood!美味しいタベルナを見分けられるようになったら・・・あなたもギリシャ通ですよ!

ドルマデス、もしくはドルマーデス は、米にひき肉や香草、みじん切りの野菜を加えてフィリングにし、ブドウの葉で包んで蒸しに煮にした料理です。
ギリシャをはじめトルコやエジプトなど中近東でよく親しまれています。
トルコでは、野菜以外に、ムール貝や鶏肉の丸焼き、魚のおなかに空洞にして詰め物をしたものなど、さまざまな「ドルマ」のバージョンがあります。
また、アラブ全般では、アラビア語で「詰められたもの」を意味する、「マハシー」と言う名で知られています。

ギリシャでも、北部ではブドウの葉のほか、アルミアという乳酸発酵したキャベツの葉でドルマを作ることがあります。
各地によって味付けや形、中に入れられる香草などに個性があり、それぞれの地でそれぞれの味のドルマを食べてみると楽しいでしょう。

ブドウの葉で包んだものは「桜餅」的な発想といったらいいでしょうか?
また、キャベツバージョンは「ロールキャベツ」といった感じです。
メインディッシュというよりも、ちょっとしたおつまみとして、あるいはサラダの横にちょこんと添えられていたりして出されます。
単品でももちろんオーダーできます。
お肉の入っていない、ドルマデスは冷菜としてもポピュラーな一品です。
ちなみに、トルコでは、お肉の入らないブドウの葉のドルマは、「ヤランジュ・ドルマス」つまり、「偽のドルマ」と呼ぶことがあります。

「アヴゴレモノ」というレモン汁と卵黄のソースを添えます。
お勧めは、メゾのおつまみとしてのいただき方です。
メゾと言うのは、ギリシャ特有の食前酒です。
アニスというセリ科の香草の強い香りがします。
ワインを造ったあとのブドウの搾りかすから作り、独特の癖があります・・・これが「癖」になってしまうのです! 生のままいただくと、口の中から火が出そう! 燃えるような熱さです。
「ギリシャの火酒」と呼ばれるゆえんです。

地中海気候のギリシャ。夏はかなり・・・相当!暑い!!しかし、冬は、日本顔まけの寒さとなる。
白々と夜が明けてくる寒い朝、学校へ、仕事へギリシャの人たちを送り出す朝食は、ほかほかの焼きたてパン。
焼きたて、またはトースターでこんがりと焼いたパンには、オリーブ油をつけ、オレガノというハーブをぱらぱらとふりかける。
冬は熱々のスープを、夏ならドレッシングをしみこませて食べるのがおいしい。
ギリシャの天然の蜂蜜、特に野生のタイムの花から採取した濃厚な蜂蜜をたっぷりかければ立派な朝食となる。

パンは、キリストの身体を象徴し、教会で配られることもあります。
敬謙な信者であるギリシャの人びとにとってパンはなくてはならない存在なのです。
そのためか、どんなに小さな町にも日本とは比べられないほどたくさんのパン屋さんが軒を連ねます。

ギリシャの家庭でおなじみなのは、「ホリアティコ」という田舎風のパン。
数種類の小麦を混ぜて作ります。フランスパンや、花の形をした「マルガリータ」というパンも人気です。雑穀入りの黒パンも健康的です。

アテネの朝、早々と店を開けたパン屋さんの店先をちょっと覗くと・・・うず高く積み上げられているのは「クル-リ」というドーナツ型のゴマパン。
パン屋さんだけでなく、路上でもいたるところで売っているのを見かけます。
アテネっ子たちは、勤め先へ、学校へと向かう道すがら、途中で買って食べながら歩いています。

ちょっぴり素っ気ないほどシンプルなこのクルーリ。
でもシンプルだからこそ癖がなく、噛めば噛むほど味が出ます。
飽きが来ないのです。ただ、一回で食べ切ってしまうには少々、ボリュームがありすぎるのが玉の瑕!

でも大丈夫! 食べ切れずに堅くなってしまったら、スライスして卵と牛乳の液に漬け込み、フレンチトースト流にしてみるといいですよ! バターをたっぷり敷いたフライパンで焦げ目がつくほどこんがり焼きます。チーズをのせて一工夫すれば、お夜食や育ち盛りのお子さんの栄養満点なおやつになります。

ギリシャの町を歩いていると、平べったいやや厚めのクレープのようなものに、ギロ(お肉の塊と塩と胡椒のシンプルな味付けでグリルし、薄く削ぎ切りにしたもの。
トルコのケバブに似ています)や、スブラキ(魚やお肉・・・牛、鶏、豚、マトンなどさまざま・・・を金串に刺して串焼きにしたもの)をはさんで食べている人をよく見かけます。
この、ボリュームがありそうなクレープ状のパンをピタ、またはピタパンといいます。

直径20センチくらいの平たい円形のパンです。
小麦粉に水と塩、砂糖、イーストを加えて、1時間ほど発酵させ、高温のオーブンで一気に焼き上げたものです。
真ん中がプクンと膨れて空洞になっていることから、ポケットパン(英名)で呼ばれることもあります。
どことなく、地中海沿岸や中東、北アフリカで、それぞれ微妙に形を変え、名前を変えて広く親しまれているものです。
ナンに似ているような、エジプトのアエーシに似ているような・・・サクサクとしたその歯ざわりは何にでも合うことから、中にいろいろな具を挟んで食べたり、ちぎってさまざまなソースをすくって食べたりします。
フムスという、ひよこ豆のペーストをつけて食べるととても美味しいですよ。
イタリアのピザの起源とも言われています。

ギロを挟んだものを「ギロ・ピタ」といいます。
チーズとハムを挟んだパイのようなものを「ティロ・ピタ」、さらにほうれん草がぎっしりと詰まった薄味のパイを「スパナコ・ピタ」といいます。
その他、いわしや羊の肉を挟んでもらうこともあります。
玉ねぎ、レタス、トマト・・・それにヨーグルトソースも入れると、栄養満点です。
店先で、ショーウィンドウを指差せば、店員さんがぽんぽんと手早く挟んでくれますので、是非、いろいろな味を楽しんでください。

ちなみに、ギリシャのマクドナルドでは定番のメニューの他に、「グリークマック」と呼ばれるものがあります。
ピタに香草入りのパティが2枚、それにレタスとトマトが挟んであります。

フェタは、ギリシャの真っ白な山羊や羊の乳で作ったチーズで、フェタチーズとも呼ばれます。
こってりとして酸味があり、ギリシャ特有のチーズです。

ギリシャのどこの町、村にもある、食堂「タベルナ」では、フェタだけを注文するより、グリークサラダとして食べると季節の野菜といっしょに味あえます。
グリーサラダ、またはホリアティキサラタ、すなわちギリシャ風サラダとは、季節の生野菜にオリーブ(実)とフェタチーズがのったサラダです。
サラダの他、サガナキといって、チーズを揚げた料理もあります。
ちょっとおしゃれタベルナでは、お客さんに出す前に、ブランデーを一振りし、火をつけてもってくる、という演出を楽しめます。

フェタは食塩水につけて保存することから、さほど醗酵が進んでいません。
適度な塩味が食欲を楽しめます。

オードブルとしてもサラダとしてもまた、他の材料としても食べられるフェタですが、これまでフェタと呼ばれるチーズは、ギリシャ以外もありました。
ドイツ産やデンマーク産のものです。
しかし現在では、フェタと言う名称をギリシャ産のもののみに限定して用いています。

フェタのほか、ギリシャの乳製品としてはヨーグルトもよく食べられます。
たとえば、「サジキ」またはツァジキと呼ばれるヨーグルトソースです。
生のヨーグルトに細かく切ったキュウリが基本の材料。
それにすりおろしたガーリックと塩で味付けします。
家庭では、オリーブ・オイルを加え、それぞれの味を出しています。
肉料理のスブラキやピタパンにつけて食べると口の中がさっぱりします

アテネ観光の中心、シンタグマ広場からオモニア広場にかけてはスタティヴ通りとパネピスティウ通りというメインストリートで結ばれています。
途中には、スターバックスがあり、さらにはオモニア広場にはマクドナルドもあります。
でも、せっかくギリシャを訪れたのですから、ギリシャならではのファーストフードも体験してみましょう。

オモニア広場近くのドロー通りの両側には、幾つもの店が軒を並べ、カバブやシシカバブ、チキンが店頭で香ばしく焼かれています。
店の隅では逆三角形の肉の塊・・・ギロが目を引き、空腹を誘います。
厚めにクレープ、といった感じのパン、ピタに、トマトやオニオンのスライスを挟み、ギロからそいだお肉を包んで食べるのが、ギリシャ風。
注文すれば店員さんがすぐに肉をそいで作ってくれます。
串刺しのお肉、スブラキもピタに挟んで食べるとボリュームたっぷりのランチとなります。

店頭に並んだもののなから、注文したいものを指させばokです。
それらをテイクアウトしながらゆっくりと町を眺めてみてください。
きっと、貴重な旅の思い出になります。
美味しいお店の見分け方は、人が多く入っているか、並んで待っているか、でしょう。

ちなみに、ギリシャのタベルナでは、テーブルにクロスが掛かっています。
このクロスが紙で、お客さんが席を立つとそのままクロスを丸めて片付けるというものです。
一方、ちょっと高級な?レストランでは、布クロスがきちんと?かかっています。
お財布と相談しながら、ちょっとテーブルクロスを覗いて食事を楽しんでください。

ワインといえば? ボージョレヌーボーなど、フランスを思い浮かべる方が多いかもしれません。
しかし・・・ヨーロッパで最初にワインが作られたおは、ギリシャだということをご存知でした? 地中海に浮かぶ島、クレタ島では、紀元前3000年頃からすでにワイン造りが盛んだったというから驚きですよね

昔、ブドウの収穫とワインの仕込みは、足腰が立たなくなるほどの重労働だったそうです。
仕込みの時期になると、毎日ブドウ踏みに追われていたようです。
そのため仕込みがすべて完了したときには、お祝いにお祭りが開かれました。
酒の神、ディオニソス(バッカス)に感謝するお祭りです。
歌って、踊って、お互いの労をねぎらったのです。
当時から随分と年月を経た今でも、各地でワイン祭りがおこなわれています。


ディオニソスは、ギリシャ神話にも登場するワインの神様で、ヨーロッパ芸術全体にも大きな影響を与えています。


ワイン造りの初期の頃のワインは、アルコール濃度が高く、人びとは水割りにして飲んでいたと伝えられています。
またすでに防腐剤の利用や砂糖の添加という技術も知っており、ワインの輸出や運搬も行われていたといいます。


輸出はワインの製品だけに留まらず、ブドウの栽培法や醸造法にまで及んだといいます。
こうしてローマ時代にギリシャからドイツ、フランス、スペインへとワイン造りが広まっていったのです。
ワイナリーツアーというものも行われています。
夏のワイン・フェスティバルに訪れるのも楽しいでしょう。
ワイナリーを訪れる方は、予め予約を入れておかれることをお勧めします。

からりと晴れ渡った夏のギリシャも素敵ですが、地中海の恵みがますます美味しさを増す冬のギリシャもなかなか捨てたものではありません。
特にクリスマスは最大のイベントです。

クリスマスイブには、「クリストブソモ」という独特のパンケーキが焼かれます。
「クリストブソモ」とは、「キリストのパン」と言う意味。
家庭それぞれの味、デコレーションがあります。
クリスマスイブには、子どもたちが太鼓やトライアングルを奏でながら、クリスマスキャロル「カランダ」を歌い、家々を回るのです。

夕食はクリスマスイベントの中心です!
クリストブソモがテーブルの真ん中にドンと置かれ、家長がクリストブソモの上で3度、十字お霧「フロニャ・ボラーニ」(おめでとう)といいながら家族みんなにケーキを切り分けるのです。
そして家族みんなで食卓を3度持ち上げるのです!
これはあくまで厳粛な儀式です。

そのあと、本格的な夕食の始まり! お母さんの腕の見せ所です。
クリスマス専用のクッキー「メルマカロナ」が焼かれます。
シナモンの香りが漂う丸い、素朴なクッキーです。

オリーブオイル2カップとお砂糖3/4カップ、オレンジジュース3/4カップを合わせてかき混ぜます。
小麦粉7~8カップに、小さじ2杯ほどのベーキングパウダーと、小さじ1杯のベーキングソーダを加え、ふるいにかけます。
3回かけるとかなり肌理がこまかくgoodです。
そこに最初のオリーブオイルをゆっくりと加えていきます。
卵ほどの大きさに生地を丸め、平たくします。
油は敷かずに、オーブンで30分焼きます。

仕上げは、たっぷりのシロップ。
はちみつ、砂糖、水をすべて2カップずつあわせ、15分間ほど浸しておきます。
シロップから出して平らなお皿に並べ、胡桃を砕いたものとシナモンを振り掛けます。
しっとりとした優しい味のクッキーです。

日本とほぼ変わらない寒さのギリシャの冬ですが、からりと乾燥していることから意外に快適に過ごせます。
夏のギリシャでクルージングを楽しむのもよし、冬のギリシャで雪の聖なるイベントを楽しむのもまたいいのではないでしょうか。
ギリシャの冬のイベントで注目したいのは、聖バシリス記念日です。

ギリシャでは華やかに年越しをします。
子どもたちが、クリスマスキャロル「カランダ」を歌います。
そして年が明けると、部屋の明かりが落とされ、屋外ではクラクションが盛大に鳴り響くのです。
お祝いの言葉が交わされます。
そして迎える新年! ギリシャでは元旦はバシリスの記念日です。
バシリスはビザンチン時代の聖人のひとりです。
したがってこの新年には、「バシロピタ」と呼ばれるギリシャ独特の新年のケーキが用意されます。

実は、このケーキ、中にあらかじめコインが入れられているのです。
そして切り分けられたときにそのコインが入った1切れに当たった人はその1年間、幸せになれると信じられています。

冬のギリシャは、海が荒れることも多くパッケージツアーにはちょっぴり不向きかもしれません。
しかし、だからこそのメリットもあります。
魚介類が年間を通していちばん美味しい季節を迎えるのです。
ただし・・・個人旅行の人に注意していただきたいのは・・・かなりお値段が張ることもあるのです。
ロブスターなど、是非、楽しんでいただきたいですが、「時価」にはくれぐれも注意です! お会計のときになって「目が点!」というのは、世界どこでも共通しています・・・。

神の礼賛は、ギリシャ正教修道院の修道士の最も重要な務めです。
それは神との対話です。修道士は日に6時間から7時間、日曜と祭日には11時間あまり、ひたすら祈り続けます。
忍耐と献身、そして俗世界に対する忌避の念をもって黙想、断食をします。

修道士は全身全霊を込めてお勤めを果たします。
工作、イコンの製作、農作業などに従事するのです。
修道士のなかには、修道士になる前は大工であった者、庭師であった者など、さまざまな俗世の職業に就いていたものもいるのです。

彼らの勤めは、利益のためではありません。
労働から得られる収入は、協会に寄付されたり、学校の運営資金に当てられますので、社会的貢献を促すのに用いられることもあります。
修道院と女子修道院はそれぞれ、共同体生活を監督する修道院長によって指揮、監督されています。公認の修道院は、コンスタンチノーブル(トルコのイスタンブール)の聡主教の直轄下に置かれます。
一方、地方行政区の修道院は、それぞれ属する行政区の司教の管轄に置かれます。

ギリシャ正教の修道院での礼拝に加わると、聖職者席で祈る修道士の姿、お香の香り、壁やイコンに描かれた聖人の像を照らすろうそくの光、そしてドームの高みから下方を祝福しているキリストの像に自然と敬虔な気持ちになります。

ローマン・カトリックに代表される、「原罪論」とは、最初の人間であるアダムは食べてはいけないりんごを食べるという罪を犯しました。
その罪を犯す、という行為がすべての人間に遺伝し、人間は生まれながらに罪人であるというものです。
このような考えはギリシャ正教にはありません。
ギリシャ正教では逆に、神は人間を善なるものと創造したとしているのです。

ローマン・カトリックでは、人間が神を知ることができないのはこの原罪のためであるとします。
しかしギリシア正教では、神は人間が表現できる次元に存在しないから、知る知れないの話ではないとするのです。
どことなくほっとする、温かみのある厳かさ、ギリシャ正教の修道院を訪れるとそんな気持ちになるのも、その考え方ゆえかもしれません。


ギリシャの夏の暑さは、半端ではありません。
この灼熱の夏の太陽のもと、アテネの町をうろうろしているのは・・・観光客ばかり! しかもギリシャの町は夏には14時を過ぎると店は閉まってしまう。
冬でも、15時には終わりです。

ギリシャでは、官庁の仕事は、夏には7時始業~14時終業。
冬は7時半始業、15時終業です。
ハイシーズンの商店とて例外ではありません。
曜日によっても違いますが、だいたい9時から15時までの日と、9時から14時までが一般的。
なかには、一度、お店を閉めてしまってから、また夕方、17時30分頃から20時までやっているところもあります。


地元の人たちは昼間、いったいどこへ消えてしまうのでしょう?

このお休みタイムに、地元の人たちは自宅に戻り、ゆっくりと昼食をとって、あとはお昼寝をします。
このお昼寝が「シエスタ」です。
比較的朝が早く、夜遅くまでナイトライフを楽しむことをモットーとする彼らにとって、シエスタの習慣は、夜のための大切なスタミナ源です。
この時間帯に急ぎでもないのに電話をかけたら、ヒンシュクを買ってしまいます! 

限られた日程で忙しく見学や買い物をしたい・・・その気持ちもわかります。
でも、お店も閉まっていることですし・・・地元の人たちにならってゆっくりとカフェでお茶でも楽しんでみてはどうでしょう? 

アテネのカフェはちょっと値が張りますが、美味しいファーストフードのお店もたくさんあります。
シンタグマ広場やオモニア広場でスブラキ(串焼き)やギロ(肉の塊をその場でそいでくれます)をピタ(厚めのクレープのようなパン)に挟んでもらい、ゆっくりと街角ウォッチングをしてみてはどうでしょう。

アドセンスイメージ画像2

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